2009年4月8日水曜日

数学ガール

数学ガールを読んだ。シリーズ(?)2作目も続けて読んだ。
面白かった。主人公3人(2作は目は4人)のキャラクターに好感が持てる。
主人公の一人"僕"を羨ましいと感じたのは二人の数学ガールの心の中にすんなり入り込んでいるところだ。自分だったら(このような仮定をしても何も意味がないのだけれど)こんなに自然な付き合いは出来ないだろう。(あくまで仮定の話)
ミルカさんとはよく言えば適度な距離感のある、悪く言えばよそよそしさの消えない付き合いになるだろうし、テトラちゃんに対しては「たまには一人にしてくれよ」オーラを出してしまうような気がする。
数学的には理解するのに多少時間の掛かる章もあったものの、数や数を一定の法則で変換する法則どうしの関係の理解が一段深まったようだ。
ただフェルマーの最終定理に関しては群、環、体が出てきた辺りから怪しくなってきた。フェルマーの最終定理についてはもう少し理解が深まった時に改めて読み直してみたい。(数学的な記載のところが理解できなくても物語として読むだけで十分楽しいので、何度でも読みたいけれど)
最近生化学とか分子生物学の本ばかり読んでいたので丁度良い息抜きにもなったこともあり、読後の満足感で言えば数年に一度味わえるかどうかの良書であった。

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