以前数学ガールの感想文を載せたが、今回は数学ガールのコミック版について書いてみたい。
と言っても本編に対する感想ではなく、あとがきに対する感想である。
コミック版の作画を担当されているのは日坂水柯(ひさか みか)さん。
数学ガールコミック版あとがきより抜粋:
自分の作画しているキャラクターの口から自分の分かっていない言葉がスラスラ出てくるのはとても不思議な感じがします・・・・・
上手く表現出来ないが、自分の作ったキャラクターに対して作者自身が不思議と感じているところが興味深い。
自分もブログを書くことで気づかなかった自分の(性格的な)傾向や行動パターンなどが判ってきて驚くことがあるが、日坂さんが感じる不思議さと自分の驚きとは同質のものなのか全く別物なのか知りたい。
今回の場合原作のコミック化なので、登場人物の言動は100%日坂さんが決定できるわけではないだろうが、登場人物が話すことや考えることは漫画家の意識の延長上にあると考えていたので、登場人物が自分の手を離れているかのように受け取ることも出来る表現には興味を引かれた。
漫画のあとがきで、「キャラクターが自分の想像を超えた行動をとる」と表現している作者をたまに見かける。
作者がキャラクターをひとつの個性として(自分と対等な存在と)認めるとこのような感覚が訪れえるのだろうか?
いくら考えてみても想像は想像でしかない。
ちなみにブログを書いていて違う自分を見つけた事はたとえて言えば他人から自分の癖を指摘されたような感覚だ。自分の中に別の個があるなどとは思えない。
この感覚を自分のものにはどうすればよいか?
結構面白い課題になりそうな気がする。
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